舞台挨拶 at “新宿バルト9”

去る6月26日、27日『宇宙ショーへようこそ』の公開を記念して東京、大阪、京都の三都市六ヶ所で舞台挨拶が行なわれました。
今回は、その中から東京は新宿バルト9で開催された公開初日の舞台挨拶の様子をご紹介いたします。

12:40からの上映に先立って行なわれたこの舞台挨拶に登壇したのは、舛成孝二監督をはじめ小山夏紀役の黒沢ともよさん、鈴木周役の生月歩花さん、原田康二役の吉永拓斗さん、西村倫子役の松元環季さん、佐藤清役の鵜澤正太郎さん、ポチ・リックマン役の藤原啓治さんの七人。
まずは満席のお客さまに、それぞれ感謝の言葉を述べて、いよいよ本格的な舞台挨拶がスタートです!

--これから本編をご覧になる皆さまに“ネタばれにならない”ように作品の見どころを教えください。

黒沢ともよさん(小山夏紀 役)ポチの家に遊びにいくところを見てほしいです。細かい家具や絵がキレイというのもあるんですけど、そこでは(台本に)セリフがなくて、皆でキャラになりきって勝手に色んなことを言っているので、そのセリフひとつひとつを聞いていただければ嬉しいです。

生月歩花さん(鈴木周 役) 自然がキレイなところとか、宇宙に行ってお菓子を買いに行く時、誰かが変なボタンを押しちゃって、誰かが変な風になっちゃうところとか……(会場笑)。あとそこで買うアメが面白いアメになので、そこも是非注目してください。

吉永拓斗さん(原田康二 役) えーと僕は、皆が成長していく姿と、ポチ・リックマンに注目してもらいたいです。

松元環季さん(西村倫子 役) 私も歩花ちゃんと似ちゃうんですけど、オモチャ屋さんに行くところとか、おかしを食べるところとか、面白いシーンがいっぱいで見れば見るほど新しい発見がある作品ですので、どうか何度も見て楽しんでください。

鵜澤正太郎さん(佐藤清 役) 冒頭では田舎の村の美しい自然が、宇宙に出てからは見たことのない世界観や宇宙人がたくさん出てきますが、アニメーターさんたちがこだわり抜いて描いたそれらに注意して観ていただければいいと思います。 あとは音楽、これもすごくいいので是非本編中、耳を澄ませてお聞きください。

藤原啓治さん(ポチ・リックマン役) いつもみんながあまりにちゃんとしたことを言うので、毎回僕は困るんですけど……いや、まさか後半であんなことが起こるとは! さらにあんな人があんなことを!!……ってネタばれしちゃいけないので言えませんが(会場笑)。でもやっぱり映像が素晴らしいですよね。牧歌的な風景から宇宙の果てまで、そのクオリティの高さにびっくりしました。

舛成孝二監督 僕としては“見どころは全編”というしかないんですけど……あえて言うとしたら観終わると子どもたちがすごく可愛く見える……いや観る前から可愛いんですけどね(笑)。 あと大人には、昔自分も子どもだったことを思い出して、当時の雰囲気を味わってほしいなと思っています。

--今回のメインキャストはオーディションで実際に役柄とほぼ同年齢の方を選んだとのことですが、それも舛成監督のこだわりでしょうか?

舛成孝二監督 そうですね、映画ってどうしても絵空事、嘘っていうイメージがついて回るので、それを如何に本物っぽく観せるかが、監督としての仕事だと思っています。そこで今回は、主人公側の子どもたちを、本物の子どもたちに演じていただき、彼らの力を借りたいと思ったんです。

--昨年の夏にアフレコを行なわれたそうですが、当時の現場はどんな感じだったか教えていただけますか?

吉永拓斗さん(原田康二 役) 映画のように五人みんな仲が良く、でも
やる時は真剣で、僕にとっては思い出の現場になりました。

黒沢ともよさん(小山夏紀 役)私と周ちゃんと倫子と康二で大騒ぎしているのを、清兄ちゃんがニコニコしながら見てくれているような雰囲気の現場でした。

--皆さんから観た監督の印象を教えてください。

松元環季さん(西村倫子 役) いつもジーパンにオシャレなTシャツを着て来ていて、今日はどんなのだろうって、みんなで噂してました(会場笑)。

--では藤原啓治さんの印象は?

生月歩花さん(鈴木周 役) えーっと、毎日サングラスをかけているのが気になりました(会場笑)。

藤原啓治さん(ポチ・リックマン役) ……人見知りなんです。恥ずかしいからかけているんです(会場笑)。

--藤原啓治さんは子どもたちと仕事を一緒にされてどのように感じられましたか?

藤原啓治さん(ポチ・リックマン役) 本当に僕たちみんな仲良しで、収録の合間になるとキャッキャッと楽しく騒いでました(会場笑)。何かさっき五人って言ってましたけど、僕もだよね!


子どもたち一同
すいません!(笑)

--それでは松元さん、最近人工衛星のはやぶさも地球に帰ってきましたが、実際に宇宙に行けたとしたらどんな気持ちになると思いますか?

松元環季さん(西村倫子 役) 映画でも列車に乗って宇宙を旅するシーンがあるんですが、観ていても演じていてもすごく楽しかったんですね。だから宇宙に行ったらみんなきっと楽しいって感じると思います。

--もうひとつ最近欠かせない話題といえばサッカーのワールドカップですが黒沢さん、ご覧になっていますか?

黒沢ともよさん(小山夏紀 役)観てます! デンマーク戦も朝から起きて応援してました!! いま日本代表が頑張っていますけど、この作品も地球代表の五人が宇宙で頑張る話なので、ワールドカップに負けないくらい皆さん応援してください!(会場拍手)

--最後に一言ずつメッセージをいただけますでしょうか。

黒沢ともよさん(小山夏紀 役)この作品はごく普通の小学生たちが、壮大な事件に巻き込まれて色んなことを経験していくお話です。ちょっとずつ成長していくみんなの姿を見て、楽しんでください。

生月歩花さん(鈴木周 役)私たちみんな、頑張って声のお芝居をやったので、ぜひ楽しんで観て聴いてください。

吉永拓斗さん(原田康二 役)僕は初めてこの映画を見た時、終わってもずっと泣きっぱなしでした。この会場にいる皆さんもいっぱい泣いて、最後に気持ちが温かくなってくれたら嬉しいです。今日はありがとうございました。

松元環季さん(西村倫子 役)私もまた拓斗くんと同じようなことになってしまうんですけど、自分でも何回泣いたかわからないくらい泣いてしまう映画です。たぶん皆さんも観終わると、持っているハンカチがびしょびしょになってると思うので(笑)、その後で友達っていいなとか、色んなことを感じてもらえたら嬉しいです。ありがとうございました!

鵜澤正太郎さん(佐藤清 役)『宇宙ショーへようこそ』は劇場で、大きなスクリーンで見てほしい映画で、本当に自分が宇宙に行った時のことを想像できるような素晴らしい映画だと思います。この佐藤清役を演じることができたこと、そして皆でこの作品をやれたことが嬉しいです。どうか『宇宙ショーへようこそ』をぜひ楽しんでください。

藤原啓治さん(ポチ・リックマン役)僕も大体拓斗くんと同じような意見で、もう涙がダラーで鼻水ドローみたいな……そういうことだよね、拓斗くん?(会場笑) ……まあ先ほど監督も仰っていましたが、僕も自分が子どもだったことを思い出しました。実際にこんな経験をしているわけではないんですが、どこか「懐かしいな」と胸にきゅっとくる映画です。それと僕が作品で一番印象に残っているのは子どもたち皆のお芝居が素晴らしいこと。映像の美しさもそうなんですが、ぜひそこも観ていただきたいです。

舛成孝二監督この映画はずっと、観てもらった人にちょっとでもいいから幸せな気持ちや優しい気持ちになって欲しいと思いながら作りました。ご覧になっていただいて、そんな気持ちが心に残ったら、それを持って帰って家族でも友達でもいいので話していただけるといいなと思います。ありがとうございました。